こんにちはまどいです。
書店で無数の本の中から一冊の本をつい手に取ってしまう。もしかしてこれって運命?トゥンク❤️
本好きであればこんな経験誰もがあるのではないでしょうか。
それはおそらく「表紙」のせいです(運命もあるかも!)
表紙デザインはたくさんの本の中から自分のアンテナにビビッとくる本と出会うための重要な要素ですよね。
今回は私が大好きなイラストレーターを3名紹介します。
一目惚れってあると思いますか? 私はあると思います
遠田志帆
一人目の推しイラストレーターは遠田志帆(えんた しほ)さんです。
一度見たら強く印象に残る遠田さんのイラスト。書店で惹きつけられた方も多いのではないでしょうか。
遠田さんは綾辻行人さんの「Another」や今村昌弘さん「屍人荘の殺人」を始め多くの人気作の表紙を手がけています。
遠田さんのイラストの魅力は「引きこまれるような妖しさと艶やかさ」
特に印象的なのは「瞳」の描き方。宝石のような深みと艶のある色使いに見ていると引き込まれそうな妖しさを感じます。
もう一つの注目したいポイントは「髪の描写の細やかさ」です。
遠田さんの描く髪はリアルな質感までも感じ取ることができます。濡れた髪、さらさらの髪、重い髪、柔らかい髪。
イラストからその髪がどのように動くのか、どんな手触りなのかを容易に想像できる細やかで繊細なタッチも遠田さんならではの特徴だと思います。
遠田さんは画集も出しているので、遠田さんのイラストに魅了された方は手に取って隅々まで堪能してください。
”妖しげ美女”好きにとって遠田さんの描く女性はドンピシャです
シライシユウコ
二人目の推しイラストレーターはシライシユウコさんです。
シライシユウコさんはSF系作品の表紙を多く手掛けており、50年以上続くSF賞「星雲賞」の「アート部門」を二年連続(2021、2022年)で受賞しています。
伊藤計劃さんの「ハーモニー」や「百合SF短編集 アステリズムに花束を」など多くの人気SF小説の表紙を描かれています。
シライシユウコさんのイラストの魅力は「複雑な背景とシンプルなキャラクターの調和」です。
シライシユウコさんのイラストでは人物が大きく描かれることはあまりありません。
多くの図形や紋様があしらわれ複雑な書き込みがされている背景とは対照的に、キャラクターはシンプルでどことなく無機質な印象を受けます。
「複雑な背景」と「シンプルなキャラクター」この二つの対比が、シライシユウコさんの独創的な世界観を生み出しています。
SFとの相性がいいのはこのアンバランスな調和のためかもしれません。
ちなみにキャラクターが無機質と描きましたがキャラ単体に魅力がないわけでは全くなくて、むしろめっちゃカワイイ!
片山若子
最後の推しイラストレーターは片山若子(かたやま わかこ)さんです。
淡いタッチで描かれた優しげなイラストはジャンル問わずさまざまな作品の表紙を彩っています。
米澤穂信さんの「小市民シリーズ」や星新一さんのショートショートシリーズ、ジェイムズ・ディプトリー・ジュニアさんの「たった一つの冴えたやり方」など過去の名作の表紙も手がけています。
片山さんのイラストの魅力は「淡く柔らかなタッチと鮮やかな色使い」です。
水彩ならではのふんわりとした曲線やグラデーション。暖色を中心とした鮮やかな色使い。書店で見かけると、ときめくやらほっこりするやらでつい手に取ってしまう魅力があります。
またキャラクターに関しても決して表情豊かというわけではないのですが、どこか西洋の人形を思わせる可愛らしい表情はミステリ、ファンタジー、SF、どんな作品にもマッチします。
癒し系の絵柄かと思いきや、ダークな世界観にもマッチするのです
まとめ
今回は「好きな小説表紙のイラストレーター」を紹介いたしました。
今までイラストレーターを気にしていなかった方も、本棚をチェックすると無意識にパケ買いしてるお気に入りイラストレーターが見つかるかもしれません。